今回は和歌山県伊都郡九度山町にある慈尊院です。
高野山町石道の登り口にあり、『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

慈尊院の最寄り駅は南海高野線の九度山駅です。

大阪方面からだと
難波駅⇒急行で約50分⇒橋本駅
橋本駅⇒各停で約15分⇒九度山駅

九度山駅周辺は真田幸村ゆかりの地として町おこしをしています。
そのため駅舎や周辺には至る所に幸村に関する装飾や施設があります。

九度山駅を出ると急激な下り坂になっています。

坂を下るとすぐに『九度山』の交差点がありますので、歩道橋のある方に渡ります。

九度山駅から10分ぐらい歩くと右側に真田庵とも呼ばれる善名称院と呼ばれる寺院がありました。
真田家にゆかりのある毘沙門天と真田三代(昌幸・幸村・大助)の御霊を祀ります。

真田庵からしばらく歩くと丹生川を渡る橋が見えてきますので、橋を渡り『道の駅 柿の郷くどやま』方面に向かいます。

『道の駅 柿の郷くどやま』は地元の野菜などの直売所になっている他、子供たちが遊べるすべり台などの遊具も揃えています。
道の駅の裏を通るようになりますが

慈尊院までの道案内は絶えず出ています。

この慈尊院橋を渡ると慈尊院はもうすぐです。

九度山駅から約25分で慈尊院に到着します。
こちらの山門は和歌山県の指定有形文化財となっています。

この山門の左右にある土塀は慈尊院築地塀と呼ばれ、こちらも和歌山県の指定有形文化財となっています。
室町時代に構築された築地塀は、和歌山県で最も古い土塀です。

そして正面に見えるのが、和歌山県の指定有形文化財の多宝塔です。
1624年に再建された多宝塔には大日如来像を祀ります。

高さは15メートルで、2012年に修繕工事を行なったためとても美しい姿です!

山門をくぐってすぐ右側にあるのが大師堂です。
もちろん弘法大師を祀っていますが、四国八十八箇所の御本尊も祀ります。

そしてこちらが本堂の弥勒堂です。

816年に嵯峨天皇から高野山を賜った弘法大師は高野山の入り口に伽藍を作り、高野山の庶務を司る寺務所として建てられました。

弘法大師の母、玉依御前(たまよりごぜん)は現在の香川県から息子が開いた高野山を一目見ようとこの地を訪れました。
しかし開かれた時から高野山は女人禁制で、女性の高野山は厳しく制限されていました。

そのためこの寺務所にあった弥勒菩薩を拝み、厚く信仰していました。
弘法大師は下山し、玉依御前に会いに来ていたとされています。
一説では弘法大師は頻繁に下山(月に9回ぐらい)してくるので、この辺りの山を九度山と呼ぶようになったそうです。

玉依御前の死後、自ら弥勒菩薩を作り母の霊を祀りました。
弥勒菩薩のことを『慈尊』と呼ぶのでこの寺務所を慈尊院と改めました。
玉依御前はこの弥勒菩薩を熱心に信仰していたところから、女人結縁のお寺として『女人高野』と呼ばれています。

室生寺(奈良県宇陀市)
慈尊院(和歌山県伊都郡九度山町)
・女人堂(和歌山県伊都郡高野山)
金剛寺(大阪府河内長野市)
の四つの寺院は日本遺産に登録されました。

そして弥勒堂の前に奉納されているのは『お乳型奉納絵馬』と呼ばれる絵馬です。
『女人高野』と呼ばれるようになった慈尊院はいつしか『女性守護のお寺』として知られ、子宝・安産・育児・授乳・乳がん撲滅を願う女性から熱い信仰を集めるお寺となりました。

弥勒堂の横には世界文化遺産の石碑があります。
『紀伊山地の霊場と参詣道』として2004年にユネスコの世界文化遺産に登録され、吉野・大峯、熊野、高野の霊場とその参詣道が選ばれました。

拝殿の横にある池は蓮の花(造花)が浮かんでいました。

そしてその奥には弘法大師像と

高野山案内犬ゴンの像があります。
1980年代後半にこの慈尊院から高野山までを毎日ガイドしていた犬で、高野山への参詣者の案内を行なっていました。

かつての弘法大師が開いた頃にも案内犬がおり、ゴンはその生まれ変わりと呼ばれ親しまれていたそうです。

こちらが慈尊院の御朱印です。

最後までご覧いただきありがとうございます!

<まとめ>
〇アクセス
南海高野線 九度山駅(NK80)
⇒徒歩約25分

〇拝観時間
8:00~17:00

〇拝観日
2022年6月16日

〇拝観料
なし

〇札所
神仏霊場巡拝の道 第10番(和歌山10番)
仏塔古寺十八尊 第6番
紀伊之国十三佛霊場 第6番

〇駐車場
あり(無料)

※2022年6月16日現在