今回は和歌山県日高郡日高川町にある道成寺です。
神仏霊場巡拝の道では6番札所となっていて、『安珍・清姫伝説』で知られています。

道場寺の最寄り駅はJRきのくに線の道成寺駅です。

大阪方面からだと

大阪駅⇒紀州路快速で約90分⇒和歌山駅
和歌山駅できのくに線に乗り換え
和歌山駅⇒普通で約65分⇒御坊駅
御坊駅⇒普通で約2分⇒道成寺駅

和歌山駅から直通で道成寺駅に行く普通列車もありますが、昼間は途中の御坊駅までの列車が多いです。
また御坊まで行く列車は一時間に1本の割合です。

道成寺駅を出るとまっすぐ進み、突き当たりを左に曲がります。

今度は突き当たりを右に曲がります。

右に曲がり道成寺を目指しますが、道路の右側に道成寺の寺号標があります。
家と家の間にあり目立たない所に立っていますが、昔の人の道標となっていました。

さらにまっすぐ進むとお土産屋さんやお食事処があります。
この辺りに有料の駐車場があります。

お土産屋さんを過ぎると、道成寺への石段があります。
一度に登りと下りを見ていただいているのですが、おわかりになりますでしょうか?

石段の両脇にある土手の幅を変えることで、視覚的に目の錯覚を誘っています。

下から見て手前の方は土手の幅が小さく、奥の方は幅を大きくすることで、下から見ると石段は短く上から見ると長くなっているそうです。
下から石段を見上げて「長いな~」という印象を持たないように配慮されていますが、わかりましたか?(笑)

なお石段を登る所には、かつて使われていた瓦などが埋められています。

石段を登った所にあるのが、1691年に再建された仁王門です。

仁王門には仁王像が安置されています。
阿形、吽形ともに迫力がありました!

仁王門をくぐると正面に見えるのが、道成寺の本堂です。

道成寺の創建は、701年に文武天皇の勅願を受けた義淵により開山されたのが始まりとされています。
そのため道成寺は、和歌山県内で最古のお寺となっています。

かつては中門や廻廊がある寺院で、平安時代初期から中期にかけ最盛期を迎えていました。
しかし羽柴秀吉の紀州征伐による焼き討ちに遭い、本堂以外は焼失してしまいました。
その後、紀州藩主である徳川頼宣などの援助で本堂の修理や、仁王門、三重塔の整備が進みました。

訪れたこの日は春の特別拝観が行なわれていて、本堂内に無料で拝観することが出来ました。
(通常時 大人・大学生・高校生・中学生 700円、小学生350円)

国宝の千手観音像を御本尊としています。

本堂の右側には三重塔がありますが、その前には安珍の塚があります。

昔、熊野の向かう安珍という僧侶がいました。
ある宿にいた清姫はとても美しく、安珍に一目惚れてしまいました。

安珍は清姫に再会を約束しますがその約束は守られることなく、安珍は旅を続けます。
これを知った清姫は激怒し追いかけます。
その執念は凄まじく、遂に姿を大蛇へと変えてしまいます。

逃げ惑う安珍はこの道成寺に助けを求めやってきて、鐘の中に隠れます。
大蛇に姿を変えた清姫は鐘に巻き付き、火を吹き安珍を焼き殺してしまいます。

後に安珍と清姫は因縁を抱えたまま輪廻転生し、道成寺の住持の読経の供養により成仏しました。

恋が執念に変わる怖さ、嫉妬や怒りの感情が生む人の感情の強さなどが描かれた安珍・清姫伝説は、能『道成寺』、歌舞伎『娘道成寺』などの作品として現在まで引き継がれています。

安珍の塚の奥には三重塔があります。
1763年に再建された三重塔は、高さ21メートル以上で和歌山県指定有形文化財に指定されています。

その高さは出発した道成寺駅からも見えるほどで、和歌山県内で唯一の三重塔となっています。

三重塔の初層と第二層が平行に気が組まれているのに対し、第三層のみ扇状に拡がっているのがわかります。

先程の石段の見た目や、三重塔の木の組み方などは『道成寺の七不思議』として説明してくれています。

本堂の奥には念仏堂があります。
老朽化のため1915年に解体されましたが、2005年に再建されました。

念仏堂の横には1847年に建てられた護摩堂があります。
護摩堂の横には見事な枝垂れ桜が咲いていました!

本堂や三重塔を背景にした桜と

境内を一望できる場所から桜とともに撮影しました。

この辺りに納経所があり、神仏霊場巡拝の道の御朱印をいただきました。

最後までご覧いただきありがとうございます!

<まとめ>
○アクセス
JRきのくに線 道成寺駅
⇒徒歩約10分

○拝観時間
9:00~17:00

○拝観日
2026年4月3日

○拝観料
なし
(本堂へは大人・大学生・高校生・中学生 700円、小学生350円)

○札所
神仏霊場巡拝の道 第6番(和歌山6番)
新西国三十三箇所 第5番
東海近畿地蔵霊場 特別札所

○駐車場
あり(普通車500円)

※2026年4月3日現在