今回は京都市右京区にある二尊院です。
小倉百人一首ゆかりの地で、秋には紅葉の名所となります。

常寂光寺までの道のりの途中に二尊院などの案内があります。
ここをまっすぐ進むと常寂光寺方面へ、右に曲がると二尊院方面へ行くことが出来ます。

先程の曲がり角からすぐの所に二尊院の総門があります。
京都市指定文化財となている総門は、1613年に伏見城にあった薬医門を移築しました。
なおこの総門の前に無料駐車場(約10台)があります。


総門をくぐり拝観受付を済ませると紅葉の馬場と呼ばれる本堂までの参道が続きます。
約100メートルぐらいの参道の両側にはモミジの木が植えられており、本堂までの見どころとなっています。
入ってすぐの所には花の入っている竹がありとても綺麗でした!

紅葉の馬場の突き当たりの所から振り返ってみました。
落葉したものが多かったですが赤や黄色の紅葉が残っているものもあり、もう少し早い時期だと左右に紅葉のトンネルが拡がっていたと思います。


紅葉の馬場から左に少し進むと勅使門があります。
かつては天皇の使い(勅使)のみが通ることを許された特別な門ですが、現在は誰でも通ることが出来ます。

ちなみに勅使門に掲げられている扁額は『小倉山』となっています。
二尊院の山号は小倉山ですが、後ほど小倉にまつわるお話を二つ致します。

勅使門をくぐった正面に見えるのが、二尊院の本堂です。
二尊院の創建は嵯峨天皇の勅命を受けた円仁(慈覚大師)が建立しました。
応仁の乱により伽藍が全焼してしまいますが、1521年に三条西実隆の寄付により再建されました。
2016年には約350年ぶりに大改修が行なわれ、雄大で荘厳な姿が戻りました。
御本尊は
・釈迦如来立像
・阿弥陀如来立像
を祀ります。
つまり二つの御本尊を祀るところから二尊院という名前が付けられました。

左近の桜

右近の橘

本堂前の手水舎には花がたくさん入れられていました!

本堂から少し右に行った所にしあわせの鐘があります。
1992年に嵯峨天皇千二百年御遠忌法要を記念した再鋳された鐘は誰でも撞くことが出来ます。

このしあわせの鐘の近くに『小倉餡発祥之地』の石碑があります。
小倉餡とはこしあんに蜜で煮た大納言小豆などの大粒の小豆を粒状のまま混ぜたあんこのことで、小倉トーストなどが有名ですね。(食べたくなってきました…笑)
809年に空海が中国から持ち帰った小豆の種子を和三郎という菓子職人がこの辺りの小倉山で栽培し、御所から外賜した砂糖を加え煮詰めて餡を作り、御所に献上していました。
この辺りで栽培していた小豆は極上のものだったらしく、その独特な製作方法から小倉餡の名前は一躍有名になりました。

しあわせの鐘の横には長い石段が続きます。

石段を登った先にあるのは湛空廟です。
二尊院で教えを広めた湛空上人の碑を収めています。


湛空廟に時雨亭跡の案内があります。

しばらく山道を進むと

時雨亭跡があります。
かつて藤原定家がここで小倉百人一首の作成を行なったとされる場所で、現在は跡地が残っているだけとなっています。
常寂光寺にも時雨亭跡がありますが、いずれにせよ小倉百人一首はこの辺りの小倉山で作成されたものであり現在も受け継がれています。

時雨亭跡の辺りからは遠くに比叡山、手前には京都市街を一望出来ます。
最後までご覧いただきありがとうございます!
<まとめ>
〇アクセス
JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅(JR-E08)
⇒徒歩約20分
〇拝観時間
9:00~16:30
〇拝観日
2022年11月30日
〇拝観料
大人・大学生・高校生・中学生 500円
小学生以下 無料
〇札所
法然上人二十五霊場 第17番
〇駐車場
あり(無料)
※2022年11月30日現在